橋梁・構造

安全性を最優先にしながら、経済性にすぐれた橋梁設計を行っています。

強度や耐久性など、安全性の確保が要求される橋梁の設計。富士設計では、長年の経験とノウハウ、そして最新のテクノロジーを踏まえ、建設コストを最小限に抑えながらも、安心して利用できる橋梁づくりに取り組んでいます。道路橋をはじめ、歩道橋やペデストリアンデッキなど、さまざまな種類の橋梁設計に対応。また、補修や改修工事などにもノウハウを提供しています。さらに、橋梁以外の構造物として、斜面の崩壊を防ぐ擁壁工、土構造物を安定させる補強土工、道路の落石対策、雪をよけるスノーショット、防災対策等も手がけています。

トラス橋

構造

柱と梁で出来た四角形の中に、比較的細長い棒状部材を三角形に組み合わせることで、安定した丈夫な構造になります。この構造をトラスといい、橋の軸方向の骨組み部材となる主桁(しゅげた)に、トラス構造を組み合わせた橋をトラス橋と呼びます。

※写真は参考イメージです。

特徴 長支間の橋に採用する、軽くて丈夫な橋

橋を支える橋脚同士の距離を支間長といい、橋脚同士が離れて支間長が長くなれば、主桁を大きく丈夫にする必要があります。それにともなって橋が重くなり、橋を支えている橋脚も太くしなければなりません。トラス構造は軽くて丈夫なため、山岳部や河川部など橋脚の位置が限定されて、支間長が長くなる橋に用いられる事が多い構造です。


プレートガーター橋

構造

鋼板(プレート)を組み合せて、I形もしくは、箱形として組み立てた桁(ガーダー)を、橋の軸方向と直角方向に格子状となるように構成することで、安定した丈夫な構造になります。この構造で造る橋をプレートガーダー橋と呼びます。

特徴 最も多く採用されている、簡素で柔軟性に優れる橋

橋の構造が簡素であり、設計・製作・架設が容易で、曲線橋にも用いられるなど柔軟性・経済性に優れているため、比較的小規模な橋を中心として、最も多く採用されている構造です。高速道路や河川部、山間部など様々な状況に対応できるため、最も目にする機会が多い構造です。

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  • 愛知県

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ラーメン橋

構造

ラーメンとはドイツ語で「枠」や「骨組」を意味しており、柱と梁を一体化させて剛性を高めた構造をラーメン構造といい、一般的な住宅やビルなどの建築物や、橋を支える橋脚にも多く採用されています。橋も同様に、主桁(しゅげた)と橋脚を一体化させた構造の橋をラーメン橋と呼びます。

特徴 地震国である日本で多く採用される、耐震性に優れる橋

主桁と橋脚が一体化されているため、地震などが発生した際の抵抗力が高く、耐震性に優れるため、地震の多い日本では多く採用されている構造です。橋の下の空間を広く取る事が出来ることから、山岳部の谷間や高速道路を跨ぐ橋に用いられる事が多い構造です。

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  • 愛知県

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横断歩道橋・ペデストリアンデッキ

人が通行するために、車道・鉄道・河川など跨ぐように架けられた歩行者専用の橋を総称して人道橋と呼びます。また、通路へ上るためのスロープや階段で構成された小規模な人道橋を横断歩道橋と呼び、建物同士を繋ぐ通路や、駅前等にある広場も兼ね備えて大きく造られた人道橋をペデストリアンデッキと呼びます。

特徴 人が安心して通行できるように配慮された橋

人道橋は車道橋に比べて部材自体は小規模になりますが、街中に架けられることが多いことから、階段の段数やスロープの勾配、人が歩いた時の振動を考慮するなど、構造性・安全性・景観性が重要視されるため、細かな点に配慮されている歩行者に配慮された橋です。

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鋼製橋脚

人や車が谷・河川・道路・線路などを乗り越える為に架けられた構造物を橋梁(橋)と呼びます。橋梁の構造を大きく分けると、人や車が通行するのを支える上部工(橋桁)と、上部工を下で支える下部工(橋脚・橋台)の2つに分かれます。鋼板を組み合わせて箱形もしくは筒形に構成された下部構造(橋脚)を鋼製橋脚と呼びます。

特徴 橋を下から支える重要な土台

上部工を支える下部工が弱くては、強い地震などが起きた場合に上部工を支えることが出来ないため、下部工では、不規則な地震の揺れに対しての耐震性の高さも要求されます。経済性ではコンクリート橋脚よりも劣りますが、構造に柔軟性があり、橋脚の幅を小さく出来るという利点がある為、狭隘な場所や交差点など見通しの良さが要求される場所などで多く採用されています。

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  • 愛知県

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耐震補強

※写真は参考イメージです。

  • 落橋防止構造(ケーブルタイプ)

    落橋防止構造(ケーブルタイプ)

    上部工と下部工に設置した鋼板部材(ブラケット)を、ケーブルを用いて連結させることによって、地震時に上部工が下部工から逸脱するのを防止する耐震補強構造です。

  • 落橋防止構造(チェーンタイプ)

    落橋防止構造(チェーンタイプ)

    上部工と下部工に設置した鋼板部材(ブラケット)を、チェーンを用いて連結させることによって、地震時に上部工が下部工から逸脱するのを防止する耐震補強構造です。

  • 変位制限構造(アンカーバータイプ)

    変位制限構造(アンカーバータイプ)

    上部工に設置した鋼板部材(連結板)を、下部工に設置した棒状の鋼材(アンカーバー)と連結させることによって、地震時に上部工が下部工から逸脱するのを防止する耐震補強構造です。

  • 変位制限構造(鋼製ストッパータイプ)

    変位制限構造(鋼製ストッパータイプ)

    上部工と下部工に設置した鋼板部材(ブラケット)を、凹凸状に組み合わせることによって、地震時に上部工が下部工から逸脱するのを防止する耐震補強構造です。


補修設計

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  • 排水管取替工

    排水管取替工

    橋面排水のための排水管を取り替えた設計です。既設排水管が腐食により損傷していたため、新設排水管に取り替えました。

  • 防護柵設置工

    防護柵設置工

    歩行者の安全性確保のため、歩道と車道の境界部に防護柵を設置した設計です。

  • 防護柵取替工

    防護柵取替工

    現行基準を満足していない既設防護柵を新設防護柵に取り替え、運転者の安全性向上に配慮した設計です。

  • 舗装打換工・伸縮装置取替工

    舗装打換工・伸縮装置取替工

    車両の走行により摩耗した舗装を打換えかつ、橋梁端部に設置された伸縮装置も同様に取り替えることで、車両の走行性向上に配慮した設計です。

  • 支承取り替え工

    支承取り替え工

    腐食により機能が低下した既設支承を新設支承に取り替えた設計です。